カテゴリ: 【脳腫瘍*闘病記録】



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【10月21日】

旦那の入院生活が始まり、、、

初日から、検査や
先生達の挨拶で大忙し。


●脳外科執刀医のM先生
(初診日に診察してくれた先生)

●脳外科主治医のE先生


●脳神経内科の担当医のS先生

(初診日に診察してくれた先生)

●内分泌内科の担当医のU先生


初日は、この先生たちが、
挨拶と説明に来て下さったようです。


旦那は、先生たちがみんな
本当に良い先生たちで安心した様子。

特に、内分泌内科の担当医のU先生は、
年下ですごく優しくて話しやすくて、
U先生が担当で本当に良かった」と
U先生が病室に来る度に言っていました。


そのU先生から、、、

来週の金曜日が
手術ってもう聞きましたか?


28日には腫瘍が取れるなら、
退院も早そうですねー!


そんなことを言われたもんだから、
旦那も私もそれを信じて安心していました...。


初日から、挨拶や説明に加え、
PCR検査大量の採血CT検査
造影剤でのMRI検査尿の検査など、
色々な検査をしていました。

ご飯を食べる時間もあまり無いほど、
大忙しで慌ただしく終わった入院初日。

疲れたからか、旦那も
すぐ眠れたみたいで安心しました。


【10月22・23日】

金曜日からの入院だった為、
翌日からの土日は大きな検査はなく、

荷物を整理したり、お風呂に入ったり、
割とゆっくり過ごせていました。


ただ、尿の検査だけは、
トイレに行く度に必ず毎回。

毎回必ず量を計ったり、
24時間の間は全てを
保存して溜めていったり、

どうしてそんなに
尿の検査が必要なのか、
この時はまだ不思議でした。


【10月24日】

月曜日からは、
また様々な検査が始まり・・・

●朝7時から24時までの間
ずっと5時間ごとの採血。
(毎回30分前から安静状態)

●朝食を抜いてのCT検査。

●毎回の尿の検査。

●耳鼻科での検査。

(この時はまだ、鼻の中から手術して
腫瘍を摘出できる可能性が大きくあったので、
耳鼻科での検査もありました。)

●眼科での検査。

1日の間にこの全ての検査が行われたようで、
お風呂も入る時間がなくなってしまった程、
検査でバタバタと大忙しだったようです。



色々な検査の後に、
主治医のE先生からの説明があり・・・

28日金曜日の手術は、
腫瘍を全て取るのではなく、

病理組織検査といって、
腫瘍の一部だけを取って、
それが良性か悪性かなど、
どんな腫瘍なのかを調べる手術ですよ。


と急にサラッと言われて、
ショックを受けていた旦那。

私もそれを聞いて、
一気に不安になりました。

「内分泌内科の担当医U先生、
全然話しと違うじゃん!」って
だいぶ疑問に思いました。



奥さんにも説明してほしい
と旦那が希望したみたいで、

執刀医M先生からの
手術前日の詳細説明は、
私も同席できることになりました。


そして、火曜日。

【10月25日】

この日は、
仕事を早退して、
荷物を届けに行く日。

旦那に会えるか会えないかは
まだ分からなかったけど、
病院に行けることが安心でした。


旦那は、朝から、
採血尿の検査心臓の検査
CT検査水分検査回診など、
大忙しで頑張っていました。

旦那の検査なども終わり、
ちょうど少し落ち着いた17時頃、
私は大学病院に到着。


ナースステーションに荷物を預け、
旦那からの荷物を預かって帰る。

その間、わずか3分ほど。。。


しかし、旦那から
コンビニ集合で!」とのLINEが。

会っていいの?と思いながら、
1階にあるコンビニで待ち合わせ。


周りのイートスペースを見渡すと、

外来の患者さん達だと
思っていた大勢の人たちは、
ほとんどが入院患者と家族で、、、

普通に会って、
食べたり話したりしていました。


シレッとみんなここで、
普通に会ってるらしいよ。


旦那が看護師さんに
コソッと教えてもらったみたい。

「全く会えない訳じゃなく良かった」
とだいぶ安心しました。


20分くらいだけ話すつもりが、
あっという間に1時間が経ち、
晩ご飯の時間になったので解散。

旦那との1時間が
こんなにも貴重に感じたのは、
結婚して初めてでした。



けど、帰りも1人、
帰ってからも1人。

ものすごい寂しさを感じていました。

それと同時に、
「私は旦那よりももっと頑張らなければ!」
という気持ちで自分に気合いを入れていました。


旦那もこの日までは、
明るく元気に前向きに
過ごしていました。

まさか翌日に、先生から
悪い報告を受けるとも知らずに...


つづく。



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#1~#5までの経緯で、
脳腫瘍があることが判明し、

その脳腫瘍のせいで、
色々な症状がでていることが
分かった旦那。


では次は、、、

入院・手術をして
詳しい病名が分かるまでのこと
順番に書かせて頂きます。



大学病院での診察が終わり、、、

次は4日後の入院日に向けて、
色々な準備を始めました。

病院側から言われたものや、
あったら便利なものを調べて、
思い付く度に書き出していました。

(ネットで、同じ病気の方のブログ等を調べて
参考にさせて頂き、とても助かりました。)



私の仕事が終わって買いに行き、
毎日少しずつ揃えていきました。

手術や治療をすることよりも、
入院することに対して、
本当にストレスを感じていた旦那。


そんな旦那の入院が、
少しでも楽になるように、
少しでも前向きになれるように、

旦那が望むもの、
私が思い付くもの、
惜しみなく買って準備しました。

(※お金については、
また別記事で書かせて頂きます。)



その間、
旦那のメンタルには
とても波があり、

考えすぎて
落ち込む日もあれば、

どこか旅行にでも行くかのように
楽しそうに準備している日もありました。


私は、「取れば治るもの」という
先生の言葉を信じていたので、
この時はまだ、先の不安よりも、

旦那の入院に対するストレスを
いかに減らしてあげられるのか...
ということに必死でした。


旦那にも毎日、
前向きな言葉をかけ続け...

入院準備も、
思い付く限りは
バッチリ揃え...


【10月21日】

いよいよ入院当日。


「朝9時前までには来て下さい」
とのことだったので、

朝が早くて辛いだろうから、
この日は高速を使っていくつもりでした。


しかし、旦那は
あまり寝付けなかったみたいで
朝4時にはもう起きていて、

早く起きたし、
すぐ着くのは嫌だから、
高速使わずにゆっくり行きたい。

とのことで、、、

朝6時には家を出ました。


病院に着いて、
入院窓口での手続きを終え、

いよいよ入院開始。


家族は、
ナースステーションまでしか行けず、
病室には行けないと説明を受けていたので、

もうこれで
しばらく会えないのかなぁと
一気に寂しく感じました。


一緒に病棟まで行き、
エレベーター降りてすぐに
ナースステーションが。

窓口の方に声を掛けると、
では部屋を案内しますね。
とすぐに言われ・・・


荷物を旦那に渡そうとしたら、
ご家族は入れないですからね!
荷物は私が運びますから!
」と
かなり冷たく言われ、

貴重品が入ってる小さいバックだけは、
旦那に直接渡そうとしたら、

それすらも遮られ、
手で押されそうになり
荷物を取られてしまいました。


入れないのは分かってるし、
それ以上進むつもりもなかったのに、
そんな言い方しなくても...
って不安になりながら、

その窓口の方に
荷物をお願いしました。


荷物の中に、この前貰った
薬の残りも入れてるんですけど、
先に渡した方が良いですか?

って聞いたら、

そういうことは全て、あとで
旦那さんの方に聞くから大丈夫ですから。

と、また冷たい返答。

そして、その人に連れられて
旦那は少し離れた病室に入って行きました。


すると私のところに看護師さんが来て、
今日この後に先生からの説明等があるか、
ちょっと確認するので、少しお待ち下さい。

と言われ、エレベーター前で待っていました。

すると、さっきの
窓口の方が戻って来て、

窓口の方:「もう終わりましたよ。
患者さんはもう病室です。
ご家族の方は帰って下さい。


私:「さっき看護師さんから、
説明があるかどうか確認するので
待っててくださいと言われたんですけど...


窓口の方:「いや、今日は無いですよ。
それに先生に呼ばれない限りは、
ご家族の方は入れませんから。



その窓口の方の、
笑顔も全くない冷たい対応に
私は不安が増していきました。


すると旦那が部屋から出てきて、
これ渡すの忘れてた」って
私に何かを渡してきました。

そしたら、また窓口の方が、
なにしてるんですか?
なんで部屋から出てるんですか?
戻ってください!
」と
旦那の手を引っ張って
連れて行こうとしました。


そのタイミングで、
さっきの看護師さんが戻ってきて、
今日は先生の時間が取れないみたいで、
また後日、奥さんの方に直接連絡するそうです。
お待たせしてすみません。

と丁寧に説明して下さいました。

そして、
ちょっとしばらく会えなくなるので、
長くは無理なんですけど3分程度だったら、
旦那さんと話して帰られても良いですよ。

と優しく気遣ってくれました。

それなのに、
それを聞いていたはずなのに、
窓口の方は旦那の腕を引っ張り、
病室に連れ戻しました。

それを見た看護師さんも
え?」って困惑していて、

すみません。」と
私に申し訳なさそうに
謝ってきました。

こちらを振り返った旦那に
頑張ってね!また来るね!
と声を掛け、、、

謝る看護師さんにも、
もう大丈夫です。帰りますね。
って声を掛け、、、

病院を出ました。


朝6時に家を出て、
8時40分に病院に着き、
9時30分に入院受付が終わり、
9時45分には旦那と別れ、
10時にはもう病院を出ていました。


すごく慌ただしい時間で、
とてもあっけない感じで、
旦那としばらくお別れ・・・

私は、頭が追いついてない感じで、
放心状態のような感じになりました。


すると旦那からLINEが...

最初あっさり連れて行かれたから、
別に渡さなくても良かったけど、
忘れ物ってことで、
最後会いに行っちゃった!


あの窓口の人、
なんかずっと冷たい人だよー。

看護師さんと言うことが違うから、
看護師さんに確認したら
結局その窓口の人が全部間違ってたし!


なんかあったら、
看護師さんの方に聞くようにするよ。


と、とても明るい感じで
絵文字いっぱいのLINEが来たので、
私はちょっと安心して、

また2時間半かけて戻り、
そのまま仕事に行きました。


すると、旦那から、
1週間後もう手術だってー!
とのLINEが...

私は、
「そんなに早く決まるんだ!」
という驚きと、、、
「そんなに簡単に取れるものなんだ」
という安心感が湧きました。


ただ、ここからどんどん
予想が大きく変わっていきました。


つづく。


入院するまでの話だけで、
こんなに長くなってしまってすみません。

もっと簡潔に書けるように頑張ります...




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次からは、
詳しい病名が分かるまで」を
書かせて頂きますが、、、

その前にちょっと
旦那の仕事の話に関して。


旦那が仕事を辞めて、
かれこれ8年以上が経ちます。

それまでも、その間も、
本当に色々なことがありました。

本当は、そこについてもブログで
詳しく書いていくつもりでした。


それが、、、
私が途中まで書いている
私のリアル人生物語
(母と私と夫と。)


この物語で、
過去に何があったのか、
なぜ旦那は働いてないのかを
全て書いていく予定でした。

...というか、
まだ書くつもりは
全然あります。笑



それが、途中で
止まっているせいで、

今回の病気での症状と、
旦那が働けなかったことが
繋がってるかもしれない...

ということの説明を
非常にしづらい。。。(泣)

途中で書くのを
中断していたこと。
とても反省してます。



それを踏まえた上で、
分かりにくいかもしれませんが、

先生からの説明を
書かせて頂きます。


大学病院の脳外科での診察中に、
担当のM先生から言われたこと。。。


先生:「仕事はできてる?

旦那:「いや、仕事はずっとしてません。

先生:「やっぱり。そうかー。
今まで原因が分からなくて辛かったね。
奥さんも色々悩んだでしょ。



私:「仕事ができないことと、
この脳腫瘍が関係あるんですか?


先生:「はい。あるんです。
恐らくこれが関係してると思うよ。


先生:「その腫瘍での悪い影響は、
実は目だけじゃないんです。
ホルモンを分泌する場所にあるので、
そこが大きな影響を受けています。」

〇〇さんの場合、
特にそのホルモンが出てないんです。

そのホルモンが出てないと、
人間に必要な気力も出ないし、
何に対してのヤル気も起きません。



私:「でも、仕事を辞めたのは、
8年以上前のことですよ。


先生:「ということは、腫瘍は
その頃にはすでにあったのかもね。



もう、旦那も私も
これにはちょっと衝撃でした。

分かりやすく体に出ている症状が
繋がるのは理解できたとしても、
旦那が働けないことまで、
脳腫瘍が原因だったなんて...



なぜなら、
旦那が働けなくなった原因は、
全て私にあると思っていたから。

過去の私の言動のせいで、
旦那を働けなくしてしまった。

ずーーーっと
そう思ってきました。

(その経緯をあの物語に
詳しく書いていく予定でした。)



私:「脳腫瘍ってそんなに前から
できてたんですか?


先生:「それは正直分からないけど、
色々話を聞くと10年以上前からは
あった可能性が高いと思うなぁ。


もう私たちは、
驚きとショックで、
顔を見合わせていました。


先生:「今までに、
自分は鬱病なんじゃないかとか...
考えたりしたことはなかった?
精神科を受診したことはない?


旦那:「すごくあります!!!

私:「私から見てて、
精神疾患や障がいなどの方を疑ってて
それがずっと心配だったんです。
でも、病院を嫌がるから、
それも分からなくて...


先生:「この病気で、
この症状が出てる人は、
パッと見の特徴が似てるから、
鬱病などに間違いやすいんですよ。


先生:「長く精神科に通ったり、
長く薬を飲み続けても治らないってことで、
数年後にやっと脳腫瘍が原因だったって
分かる人も多いくらいなんです。



旦那:「数年前に一度だけ、
診療内科を受診した時には、
対人恐怖症だと言われました。


私:「昔から人見知りが激しいので、
対人恐怖症だと言われて、
そこは繋がったんですよね。


先生:「もちろん、その人の
元からの性格や特徴もそれぞれ違うので、
判断しづらいところではあります。



旦那は、昔から
初対面の人や慣れない人には
極度の人見知りで、
年々それが酷くなっていました。

でも、心を開いている
私や身内、友達の前では、
もう別人のように明るい人なんです。

うるさいくらいお喋りだし、
常に笑ってるし、歌ったり踊ったり、
本当に別人なんです。

だから、他人からの印象は、
大人しい人、口数が少ない人でした。



先生:「まぁ、少なくとも
仕事を辞めたきっかけは何であれ、
この病気からくるこの症状のせいで、
次の仕事が始められなかった...
っていう可能性は十分高いと思いますよ。


私:「それは腫瘍がなくなれば、
戻っていくものなんですか?


先生:「まだ詳しい検査をしないと
正直はっきりとは分からないけど、
全ては腫瘍が原因の症状だと思うので、
腫瘍を取れば戻ると思いますけどねぇ。



先生:「そのことに関しても、
このホルモンの分泌が非常に少ない
ということが全て問題なんですよ。

そのホルモン自体は、
薬や注射で足せるものなので、
今よりも確実に元気に明るくなりますよ。

入院したら、
そこも一緒に診ていくので、
大丈夫ですよ。

ホルモンを足すだけで、
かなり変わると思います。



先生の説明を聞いて、
ホルモンがいかに大事なものなのか、
痛感させられました。。。


先生からの話で、
驚きとショックはありましたが、

旦那も私もずっと悩んできたことが、
それも全て脳腫瘍が原因だったんだ。

脳腫瘍を手術で取れば、
全て良くなるんだ。

旦那が悩んできたことが、
これで全て解決されるんだ。
本当に良かった。

と、とても不安な反面、
安心している私も居ました。


手術さえ終われば...
早く腫瘍を取ってほしい。

この時は、心の底から
そう思っていました。。。


つづく。



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その後、
脳神経内科のS先生は、
全身を診て下さいました。 

体の反応や動き、部位ごとの形、
もう本当に細かく診てくれました。


ありとあらゆる質問もされ、
普段全く意識してないような
日常に関しての質問をされる為、

旦那も私も、
記憶が曖昧すぎて、
正直ずっと混乱してました。笑


そして、先生が、
私たちの回答を踏まえた上で、

CT画像や、MRI画像、
血液検査の結果を見て、、、

これは問題ないですね。

これはちょっと検査しましょうか。

ん~これは恐らく大丈夫だけど、
どうせ入院して検査するなら、
念の為検査してた方が安心ですね。


と、ひとつひとつ
じっくり考えてくれて、

S先生の対応に
感激するほどでした。


私たちは内科受診に関しては、
急遽、他の患者さんの
予約の間に入らせて頂いた形だったので、

途中、先に予約を取っていた
患者さんを挟みながら、、、

本当に長い時間をかけて、
丁寧に診察して下さいました。


そして、先生から気になる言葉が...

心臓が少し小さいんですよ。
何か今まで言われた事はありますか?


心臓が小さいなんて、
旦那も私も初耳でした。

生まれたばかりの頃、
心臓の検査に引っ掛かって、
一度心臓を診てもらったことがある
」と
旦那の母から聞いていたので、

その事を伝えると、
症状は何も出てないし、
それなら大丈夫だと思います。
でも念の為、入院後に
検査の予定を入れさせてもらいますね。


大丈夫と言いながら検査するってことは、
心臓まで何か悪い可能性があるのかな?
とだいぶ不安になりました。


そして、
診察が終わりに近づき、

他に何か質問や
気になることはないですか?

と聞かれたので、
私たちが質問したこと。。。


実は、旦那のお尻には、
だいぶ前から“脂肪腫”というものが
できているんです。

一度、数年前に、
病院に行ったら脂肪腫と言われ、
まだ小さかったこともあり。
手術を先延ばしにしたんです。

そして、数年かけて
少しずつ大きくなってるのに、
ずっと手術を拒否っていた旦那...(泣)



そのこともずっと気になっていたので
最初に地元の脳外科を受診した時に、
何か関係は無いのかと
先生に話をしてみたんです。

そしたら、食い気味に、
それは全く関係ないので、
また別で外科を受診してください!

って、強く言い切られました。


そして、
大学病院の脳外科でも、
一応その脂肪腫の話をしました。

地元の脳外科では関係ないと
言われたのですが、、、
正直、そこも気になるので、
入院中にそれも終わらせることは
できないんですかね?

と聞いてみたら、

今回の脳腫瘍に関係ないことは、
一緒に出来ないんですよ。
申し訳ないけど、それはまた退院後に、
別で受診してもらうことになります。

と脳外科のM先生にも言われました。


そうだよね。
それはもちろん仕方ないし、
脳腫瘍だけで大変なのに、
そんな何でもかんでも無理だよね。

と先生に質問した事を
申し訳なく思っていました。

それと同時に、
脳腫瘍と関係ないなら良かった...
と思って少し安心もしていました。


という流れがあり、、、

内科ではもう
全く言うつもりが無かった、
お尻の脂肪腫のこと。


でも、内科の先生が
全身を丁寧に診て下さったので、
念の為に最後の最後に、
その話を軽くしてみました。

すると、S先生が、
え?どこですか?
ちょっと見せてもらえますか?

と少し慌てた様子で、
その脂肪腫を診てくれて、

いや、これは調べないと
関係がないとは言い切れないし、
むしろ関係がある可能性も高いかも。

と驚く発言を。。。

見た目や触った感じは、
良性のものだし、取れば問題ないけど、
入院中に調べて治療した方が良いですよ。


もうそこのCT検査と、
形成外科の予定も今から入れておくので、
入院中に終わらせますね。


と、どんどん話を進めてくれて、
S先生にも話して良かったー!と
本当にホッとしました。


先生:「地元の外科を受診した時は、
どんな検査をしましたか?

その時のデータも欲しいなぁ。


旦那:「検査自体は何もしてなくて、
先生が触って、脂肪腫だねって言われました。

あとは記録用として、大きさを測られて、
普通の写真を撮られたくらいですかね?


先生:「そんな簡単な...。
診て触っただけで、
脂肪腫とは断言できないし、
尚更ちゃんと調べた方が良いですよ。


旦那:「はい。宜しくお願いします。



S先生のことも信頼できるし、
すでに感謝でいっぱいだし、、、

担当の先生が
良い先生ばかりで良かった。
やっぱり大学病院って凄いんだなぁ。
とかなり安心していました。


そして、
内科の受診が終わり、
次は入院の説明へ。

また違う場所を案内され・・・

入院の説明は、
支援センターみたいな所で、

事務員さんや看護師さんなど、
4名程が次々に入れ替わって、

それぞれの担当ごとに、
丁寧に説明して下さいました。

家族構成や家庭環境なども、
すごく細かく聞かれて、
内心驚いていました。


そして、
入院説明も終わり、
会計も済ませ、
薬ももらい、、、

全てが終わったのが夕方5時半。


院内のカフェで、
コーヒーとサンドイッチを買って、
車に乗りました。


:「疲れたねぇ。お疲れ様。
大丈夫そう?大丈夫じゃないか。」

旦那:「もう説明聞き過ぎて、
正直よく分からん!多分大丈夫!笑」

旦那:「本当にマジでありがとう。
迷惑ばっかりかけてごめんね。
今からもっと迷惑かけてしまうけど、
えりちゃんの為に頑張るわ!」

今は軽い話で
気を紛らわそうって思ってたのに...

旦那のその言葉に、
涙を堪えるに必死でした。



帰りの車内では、

:「大丈夫!取れば治るから!」

旦那:「入院かぁ。まじで嫌!」

:「今日帰れただけでも良かったって思おう!
本当は今頃病院のベットの上だったよ!笑」

旦那:「うわー!それだけは無理だった。
考えただけでどうにかなりそう。笑」

:「体調が少しでも悪くなったら、
すぐ言ってよー!私が仕事中もすぐ連絡して!」

旦那:「俺ってそんなに危険な状態だったわけ?
普通に生活してたんだけど!ほんとかなぁ。」



なーんていう感じで、
普通に明るく会話をしながら、
また2時間半かけて帰りました。


正直、不安でいっぱいの私たち。

でも、先生の言葉を信じてたし、、、

手術すれば腫瘍もなくなるし、
他の症状も治るし、
目だって見えるようになる。
今まで以上に、旦那が元気になる。

そう信じて、必死に
前向きに考えていました。


つづく。


脳腫瘍と診断された経緯については、
これまでとさせて頂きます。

次回からは、入院して手術して、
詳しい病名が分かるまでの話を
書かせて頂きます。



読んで頂いている皆様、
本当にありがとうございます。

分かりにくいところが
多々あるかと思いますが、
申し訳ありません。

今現在は、
だいぶ色々と進んで、
状況も変わっております。

早く現在の状況に追いつく為、
頑張って更新したいと思います。




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内科に移動した私たち。

受付を済ませ、
しばらく待つと呼ばれました。

診察室に入り、
確認の為、また1から軽く説明。


脳神経内科のS先生でした。

若い感じで、
真面目そうなS先生。

全身のこと、過去のこと、
本当に全てを細かく聞いてきました。


そこで判明した・・・

脳腫瘍が原因で、
すでに旦那に出ていた症状。


●血圧が低い。

数年前に体調崩した時、
血圧を測ってみたら低かったので、
元々低血圧なんだと思い込んでました。

それから自宅で定期的に血圧を測る習慣ができ、
上が100以上だと体調が良い。
上が100以下だとちょっと体調不良。
という感じで自分の目安で管理してました。



●食べても太りにくい

元々細身で、
食べても太らない体質の人なんだと
私は羨ましいくらいだった。

めちゃくちゃ甘党だったので、
たまにちょっと太ることがあったのですが、
すぐに体重を戻せるんです。


●胸が出た

これは本当に驚きでした。
少し前に旦那の胸が、
太ってる人みたいに出てたことがあって、

私が気付いて、「ちょっと太った?
何か細身のお相撲さんみたいな体だよー!」
なんて冗談を言ったりしていました。

その時に、旦那も気付いて、
ダイエットや筋トレを始めたんです。
(その頃のブログに、
旦那はダイエット期間中って書いてたはず。)

そして、ダイエットと筋トレをして、
だいぶ痩せて、胸も戻ってたんです。

太っても体自体はずっと細いので、
「歳取ったら、胸とかお腹に付くんだねぇ。
もう若くはないねぇ。」なんて軽く考えてました。


●水をよく飲む

これは数年前からちょっと気になってたこと。
本当に大量の水分を摂るんです。
旦那も私も少し気になって、
“水中毒”とか“水依存症”などを
ネット調べたことがあるくらい飲むんです。

でも、調べても当てはまらなくて...
「水はたくさん飲んだ方が
体の為には良いってよく言うし、
モデルさんみたいに水をいっぱい飲むから
太りにくくて痩せてるんだろうなぁ!
私もいっぱい水を飲まなきゃなぁ。」
なーんて軽く考えていました。


●氷が好き

これも、いつからか、
「本当に氷が好きな人だなぁ...」
って軽く考えていたことでした。

冷えた飲み物でも氷をたっぷり入れるし、
コップに残った氷まで食べる。

私のコップにまで氷を入れてくるので、
「私は氷いらないよー!冷た過ぎるじゃん!」
「えー!絶対氷があった方が美味しいじゃん!」
という会話を何度したことか...



●寒がり・体温が低い

これもずっとそういう体質だと思っていました。

でも確かに、数年前に、
震えるくらい寒気に襲われていたこともあり、
熱があるのかと思い、熱を測ったら34度台で
逆に体温が低かったことがあるんです。

その時はさすがに心配で焦りましたが、
旦那は病院を嫌がり、少し寝たら、
数時間後には戻ったので安心していました。

旦那は元々35度台とかも普通にある人なので、
元々の体温が低いから寒がりなんだと思っていました。


●肌が白い

これは、仕事をしてないし、
普通の人より外に出る回数や、
外に居る時間がだいぶ少ないので、
そりゃ焼けないよねーなんて軽く考えていて
何も気にしていませんでした。



●偏頭痛

これもただ単に、
偏頭痛持ちの人だと思っていました。

なんなら、偏頭痛に関しては
私の方が酷かったんです。
私は何度か病院にも行って
調べてもらったくらい酷かった。

でも、原因不明だし、
偏頭痛は原因がほぼ分からないって
説明を受けていたので、
旦那もそれと同じなんだと思っていました。

旦那も頭痛が起きたら、
市販の弱い薬を飲んだりしてました。


●体毛が薄い

これは少し前から気になってたこと。
気付いた時には腕や足の毛が減ってたんです。

表面を見ると、こすれて切れてる感じでした。
でも、次の新しい毛がどんどん生えていたので、
服や布団でこすれてるのかなぁ?と
軽く考えてあまり気にしてなかったんです。




旦那にとっては、
もうだいぶ昔からのことも多く、

旦那も私も、元々の体質だと
思っていたことばかりでした。

もう信じられないほど、
驚くことが多くて、
必死に説明を聞いていました。


下垂体という部分に腫瘍があると、
ホルモンの分泌が行われなくなり、

下垂体機能低下症』という
病気を発症するらしい。

(※これは難病指定されてて、
やっかいな病気らしいです。)



その下垂体機能低下症という
病気の症状の中で、
旦那に当てはまったものが
上に書いたもの。

他にも、
出る可能性のある症状は
たくさんあるし、

今出てる症状として考えたものも、
必ずしも病気が原因とは言えないけど、
可能性としては高いとのことでした。

(その後の入院でも、
驚く症状が判明しました。)



特に、、、
「体毛が薄くなった」
「水をよく飲む」
っていうのは、
なんか全てが繋がった気がして
すごく納得ができたし、

絶対良いことではないけど、
原因が分かってちょっと安心した感覚でした。


ただ、胸が出る
という症状に関しては、
本当に驚きでした。

下垂体機能低下症の症状の一つに、
「乳房組織が成長する」
という症状があるみたいです。

女性だと母乳が出たりするらしい。
男性は胸が出てくるらしい。


あと驚いたのは、
氷が好きっていうところ。

症状の一つとして、
「氷水を好む・氷を食べたくなる」
という症状があるみたいです。


もう何が病気に繋がってるか
本当に分からないなぁと
ちょっと怖くなりました。


そして、そのS先生は、
更に全身を見て下さって、、、

ありとあらゆる症状や
色々な可能性を調べてくれました。


※ちょっと長くなったので、
内科編は次回に続きます。



づづく。




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大学病院の予約日がやってきました。

【10月17日】

11時からの予約でした。
30分前には来て下さいとのこと。

自宅から車で2時間半もかかるので、
7時半には出発しました。


旦那は常にドキドキしていて、
「大丈夫かな?」って
何度も不安そうに言ってました。

「検査も治療もちゃんと頑張るから、
今日からすぐ入院だけは絶対に嫌だ!
行ったらすぐ入院とか言われるのかな?」

と即入院することを
頑なに嫌がっていた旦那。

(以前の経験からか、
検査や治療、手術をすることよりも、
入院することに対しての
拒否反応が凄いんです。)



「分かんないけど、
もしこっちが選べるんだったら、
入院は後日からにしてもらうよ。」

「入院の準備なんて
何もしてきてないしね。」

私はサラッと軽く流す感じで
明るく会話を続けていました。

だって、どうなるか
本当に分からなかったので、
下手に期待させてもダメだし...
悪い方に考えさせてもダメだし...



そして、到着。

総合受付、問診を済ませ、
脳外科へ案内されました。

脳外科で受付も済ませ、
次は基本的な検査へ。

血液検査・レントゲン・
肺機能検査・心電図の検査。

指示されたまま、
どんどん検査を進めていきました。

血液検査は、
10本取りますねぇ。
という看護師の言葉が聞こえてきて、
私の方が緊張してしまいました。



この時には、
緊張や不安よりも、

大学病院の規模の大きさや、
検査の流れや仕組みに
感動していた私たち。

「やっぱり大きい病院は違うねぇ。
何か仕組みが凄いねぇ。」
そんな会話を続けていました。


検査が終わり、
脳外科へ戻り診察の順番待ち。

その間は、本当に不安でドキドキで、
旦那にどんな言葉をかけていたのか、
私もあまり覚えていません。

診察が終わった患者さんが数名、
県外への紹介状を貰って説明を受けていて、
「え?更に遠い病院になる可能性高いの?」と、
そこも不安になったことを覚えています。



そして、ついに呼ばれて診察室へ。

とてもベテランそうな
優しい口調のM先生。


入ってすぐに、
MRIやCTの画像を見せられながら、
最初の病院で言われたことと
同じ内容の説明を受け・・・

この腫瘍さえ取れば、
色々な症状が改善されますよ。

下垂体だし、この大きさなら
良性の可能性が高いと思います。

との説明だったので、

取れば治るもの。
またしても私たちは
治るんだ。良かった。
という認識に。。。



手術はおでこからの
内視鏡になると思います。

それで取り切れなかった場合は、
今度は鼻からの内視鏡になるかな。


など、手術に関しての説明も細かく、
すごく丁寧に分かりやすくして頂きました。

どんな質問にも答えてくれて、
先生への信頼度が高まりました。


そして、先生から
過去のことを聞かれ、

先生:「仕事はできてる?
旦那:「いや、仕事はずっとしてません。

という会話で、

やっぱり。そっかー。
今まで原因が分からなくて辛かったね。

奥さんも色々悩んだでしょ。
との先生の言葉。


旦那も私も、
どういうこと???
という感じでした。

先生:「その腫瘍での悪い影響は、
実は目だけじゃないんです。
ホルモンを分泌する場所にあるので、
そこが大きな影響を受けています。

〇〇さんの場合、
特にそのホルモンが出てないんです。

そのホルモンが出てないと、
人間に必要な気力も出ないし、
何に対してのヤル気も起きません。

家では普段なにをしてますか?


旦那:「家事をしてるくらいですかねぇ。


先生:「家事を出来てるだけでも凄いことですよ。
もう布団から出れない状態になるくらい、
数値が低いんです。色々と頑張ってたんですね。


※旦那の仕事についてや、
それに対しての先生からの説明は
別記事に書くことにします。


と、ここで血液検査の
結果を見せられた私たち。


この数値がちょっと低すぎて、
いつ倒れてもおかしくない状態なんです。

だから、今日からすぐに入院することを
勧めたいのですが、どうですか?



旦那が最も嫌がっていた即入院

私は正直、とても悩みました。

そんなに危ない状態なら、
絶対にすぐに入院した方が安心。
その状態で家に連れて帰るのは不安。

でも、今すぐ入院させたら、
今後の旦那のメンタルが不安。
入院したら、もう面会できないし。


先生:「ちょっとビックリするくらい
数値が低くてね...フラフラしたりしない?

この数値だと、もう入院しないと
いけないレベルなんですよね。



そんなこと言われたら、
絶対入院させるべき。

それは分かっていたのですが・・・


旦那との会話が
フラッシュバックされ...
旦那の気持ちを考えると、

私はどうしても
「今日からお願いします。」
の言葉が言えなかった。


不安そうな旦那の顔を見ながら
私が悩んでいたら、、、

先生:「ちなみに今日は帰る場合、
次はいつ来れそうですか?


私:「次は金曜日だったら、
確実に来れます。
もっと早い方が良ければ、
仕事を調整して来ます。


先生:「今週中に来れるなら大丈夫です。
じゃあ、今日は帰宅してもらって、
金曜日からの入院にしましょうか。


私:「でも数値がそんなに低いのに、
連れて帰っても大丈夫なんですか?


先生:「お薬を出しておくので大丈夫ですよ。
体調が悪くなったら飲んで下さいね。


先生:「それに、今までこの状態で
ずっと普通に生活していたってことだから、
数日間なら問題ないと思います。



との説明でした。


「ちょっと待ってて下さいね。」
と席を外した先生。

旦那はまたしても、
頭が追いついてない様子で...

また後で、私が
ゆっくり説明するから、
あまり深く考えないでね。


一旦、今日は帰れるからね。
即入院はしなくて済んだからね。


と、必死に言葉をかけていました。

しかし、私は正直とても不安でした。


先生が戻ってきて、

先生:「金曜日からの入院は、
脳外科ではなくて、
ますは内科になるんですよ。


だから、入院前に
内科での受診も必要になります。


また別日に来るのは大変だろうから、
今日時間が大丈夫なら、
もうそこまで終わらせますか?


私:「はい。時間は大丈夫なので、
今日の内にお願いします。


先生:「内科にすぐ予約を取って、
早めに入れてもらいますね。

僕も信頼している
良い先生に紹介させてもらうので、
安心して大丈夫ですよ。


(不安そうな私たちに対しての
こういった言葉かけ、、、
M先生の細かい気遣いによって、
本当に救われていました。)



ということで、
次は内科に回された私たち。

(この時点で、
午後2時くらいでした。)



つづく。



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脳外科の予約日がやってきました。

【10月13日】


検査から行うので、
朝8時に来て下さい。 

とのことだったので、
8時前には到着。

受付・問診・血圧など、
基本的なものを済ませて、

すぐにMRI検査へ。


50分ほど、
検査室の外で待っていた私。

その間は、
ずっとお守りを握りしめていました。


脳外科の予約日まで、
何をしても落ち着かず、

目の神様が居るという
すごい評判の神社まで行って、
お守りなどを買って来たんです。

頼れるものには頼りたい。
出来る事は何でもやりたい。
そんな気持ちでした。



そして、MRI検査を終え、
次はCT検査へ。

CT検査はすぐ終わりました。


そして、ついに診察。

関西弁の女の先生でした。

部屋に入ると、すごく明るい会話で
私たちの緊張をほぐしてくれました。


そして、
MRI画像を見せられ、、、

先生:「ここに影があるんですよ。
下垂体という頭の真ん中の場所です。
この下に目の神経があるので、
目が見えなくなっているのは、
これが原因だと思います。



私たち:「これは悪いものなんですか?
大きさはどれくらいですか?


先生:「まだ詳しい検査を
しないと正直分かりません。

でも、下垂体という場所に
できる腫瘍は良性が比較的多くて、
治る可能性も高いものが多いです。

下垂体腺腫というものがあるのですが。
恐らくそれじゃないかなと。

大きさはこれで見る限りでは、
3cmくらいですね。



私たち:「手術をして取れば、
腫瘍もなくなって目も治りますか?


先生:「今は内視鏡が発達しているので、
あまり怖い想像はしなくて大丈夫ですよ。

腫瘍が原因なので、それがなくなれば、
視神経への圧迫もなくなって、
目も見えるようになると思いますよ。

ただ、これは大学病院への紹介となりますので、
そちらで治療してもらうことになります。


(大学病院と言われただけで、
少しドキッとして不安が増した私たち。。。)


先生:「もうちょっと詳しい検査をして、
より分かりやすく診たいので、
この後も検査を続けても大丈夫ですか?


とのことで、
すぐにお願いしました。


それから、
造影剤を入れて
再びMRI検査へ。

また検査室の外で
お守りを握りしめて待ちました。


女の先生からの「治る」という言葉で、
少し安心もしていた私。

「絶対治りますように!!!」

何度も何度も
心の中で繰り返していました。



旦那は造影剤検査を終え、
1時間ほどで出て来ました。

点滴が繋がった状態でした。

点滴が終わり、
次は血液検査や尿検査。


言われるがままに、
色々な検査を終え、、、

再び診察へ。


次は、さっきとは違う男の先生でした。

先生:「これが造影剤によって、
より分かりやすく写っている腫瘍です。

そして、もう1つ後ろの方にも
腫瘍があることが分かりました。

僕も今まで色々診てきましたが、
これが何なのかは分かりません。



私たち:「さっき女の先生から、
下垂体腺腫というものかもしれない
って言われたのですが...


先生:「そうですねー。
恐らくそれだとは思いますね。



旦那は頭が追いついてない様子で、
ボーッと画像を見つめていました。

すると、先生が旦那に向かって、

病気を治す気はあるんですか?
これはあなたの病気ですよ!
なんかヤル気ないですよね?

もっとしっかりして、
ちゃんと治療と向き合うべきだよ!



何故か急に怒られました。

私も旦那もビックリして、
その先生への不信感が募りました。


たった数時間前に、
「脳腫瘍があります」って言われて、

急に色々検査されて、普通は
そんなに早く受け入れられるものなの?



私は旦那の気持ちが分かったので、
先生の話を逸らすために、
違う質問で話を続けました。

しかし、、、この後に、
旦那にヤル気がなく見えるのも、
全て原因があったことが判明するのです。


そして、
紹介状を作ってもらい、
会計も済ませ、
脳外科受診は終わりました。

(朝8時から行って、
全てが終わったのは午後4時でした。)



私たちは車に乗って、
少し呆然としてしまいました。

旦那:「え?結局なに?
俺はどうなるわけ?治るの?」

:「大丈夫!治るよ!
次は大学病院に行って、
ちゃんと検査して治療してもらおう!」

旦那:「入院長引くかなー?
また手術かー。次は頭かー。」

:「最初は緑内障で、
もう治らないって言われてたのに、

今度は腫瘍を取れば
治るって言われたんだよ?

治療は大変かもしれないけど、
治る方が良くない?」

旦那:「だよねー。
治るなら緑内障よりは良いよねー。
めっちゃ怖いけど、大丈夫かなー...」


不安そうな旦那に対して、
常に前向きな言葉をかけ続けました。

しかし、正直、、、
私も不安しかありませんでした。

不安で怖くて、
色々想像してしまって、
涙を堪えるのに必死でした。


でも、「私がしっかりしなきゃ!」
この時に私は心を入れ替えました。

大学病院の予約日まで、毎日毎日
前向きな言葉をかけ続けたおかげか、

旦那の不安も徐々に減っていき、
色々と受け入れてヤル気を出していました。


先生から可能性が高いと言われた
“下垂体腺腫”というものが
一体どういうものなのか...

私たちは、
ネットで検索する毎日でした。

しかし、書いてることが
難しくてよく分からず...

良性で手術で取れば治るもの
どこを見てもそう書かれていたので、
そこは安心して、それを信じて、
それ以上はあまり調べませんでした。



そして、大学病院の受診日。

つづく。



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旦那の病気について
『記録』という感じで
書かせて頂きます。


ここ1年近く、
目の不調を感じていた旦那。

「周りがぼやけていて視界が狭い」と...


実は、4年程前にも、
同じ状態になり眼科を受診しました。

その時は、原因不明で、
目には問題なしとの診断結果。


何の治療もしてもらえなかった為、
他の眼科受診を検討していたところ、
10日後くらいに自然に目が回復。

「一体なんだったのだろう。
ストレスとかだったのかな?」

不思議な感覚ではありましたが、
深く考えずにその後は普通に生活。


そして、数年が経ち・・・

また同じ症状が。


ある日、朝起きた旦那が、

「まただ。目がおかしい。
前と同じ状態になってる。」

「なんでだろう。
今度はどのくらいで戻るかな。」


過去に1度、
原因不明と言われ、
何もせずに治ったので、

また自然に戻る日を
待ち望んでいた旦那。


しかし、今回は
自然に治らなかった。

徐々に見えなくなっていく目。

最近では、
車の運転はもちろん、
夜の1人での外出も
避けるようになっていました。


症状が悪化するほど、
怖がって病院に行かない旦那。

(1度とある病気で手術をしてから、
病院というものを本当に拒否するようになりました。)



心配が募り、
病院に行ってくれない旦那に
私はイライラしてしまう毎日。

毎日毎日、根気強く説得を続け、
免許更新も近付いているということもあり、

旦那は覚悟を決めて、
病院に行くことを決心してくれました。


【10月6日】

近くにある眼科を受診。

以前とは違う眼科を選びました。


色々検査をした後、
先生からの診察。

これは緑内障ですね。
もう視力は戻りませんよ。
現状維持をしていく病気です。

だいぶ進行しています。
これだと日常生活も危険ですね。

もっと詳しい検査をしたいのですが、
今日はお時間大丈夫ですか?

とのことで、
更に精密検査をしてもらうことに。


「もう視力は戻りませんよ」という
先生からの言葉が頭から離れず、、、

旦那が検査している間、
別室で待っていた私は、
ショックで放心状態でした。


どうしよう。どうしよう。どうしよう。
頭の中は漠然とした不安に襲われていました。

旦那はこのまま一生運転もできないし、
1人で外出させるのも危ないし、
今後も進行して、もし失明したら...


そんなことを考えてる内に、
精密検査が終わり、

再度先生からの診察が。


診察室に入るなり、
結果を見て慌てている先生。

これはおかしい。
緑内障ではないと思う。


〇〇さん、
ほとんど見えてないでしょ。
この見え方で普通に生活してたの?


これは脳が原因かもしれない。
今から紹介状を出すから、
すぐ脳外科に行った方が良い。


と、慌てて看護師さんに、
「早く向こうに連絡して
紹介状をすぐ作って!」
と指示を出していた先生。


そして、
席を立って歩きだそうとする旦那を
急に心配しだす先生。

「つまずいたりしない?
1人で歩ける?大丈夫?
奥さん、手で支えてあげて。」

と慌てている先生に対して、
「え?別に大丈夫ですけど。」と
不思議そうにしている旦那。


その時の私の気持ちは、
すごく戸惑っていました。

先生がこんなに慌てるって、
そんなに悪いの?

でも、普通に歩いたり、
家での日常生活は普通にしてたよね?

え?緑内障じゃないってことは、
目が治る可能性も出てきたの?

でも、脳が原因ってどういうこと?
目に影響する脳の病気ってなに?



そして、近くの
脳外科の紹介状を貰って、

予約も取ってもらい、
すぐに向かいました。

(午後1時から眼科を受診し、
脳外科に移動したのは午後5時半でした。)



脳外科の受付を済ませ、
しばらく待っていると・・・

すいません。
今から診るはずだった先生が
急遽帰宅することになり、
今日は受診できなくなりました。


次回の予約を取りますので、
また改めて来て頂きたいです。


とのことでした。


そして、
なかなか予約も取れず、
やっと取れた予約は1週間後。

「眼科の先生はあんなに慌ててたのに、
1週間も放置してて大丈夫なやつなの?」
と更なる不安が押し寄せてきました。


眼科にも一応連絡して、
状況を伝えると・・・

多分、紹介状を見て、
先生が緊急性はないと
判断したんだと思います。


時間外受付だったので、
緊急性がある人だけを診る形だと思うので、


それなら、来週まで待っても
全然大丈夫だと思います。


と、眼科の先生からの返答でした。


旦那も私も、
戸惑いを隠せず・・・

え?一体なんなの?
結局、緑内障じゃないってことよね?
脳ってことはもっと悪いの?
それとも逆に治る可能性が出て来たの?

ただ漠然とした不安を抱える中、
「緑内障ではなかった」
ということに少し安心していた私たち。


不安そうな旦那を、
前向きに勇気づけながら、

1週間も待つのは、
正直とても不安でした。


この時点で、
私の感情は定まらず、
私の精神状態も不安定に。


しかし、
この時はまだ、

この先もっと、
先生たちの診断で
感情を振り回されることになるとは、
思ってもみませんでした。。。


つづく。



続きを読む



ご心配をおかけしております。

DM等、ご連絡をくれた方々、
本当にありがとうございます。 

今はまだお返事ができず、
申し訳ありません。


旦那が入院して、
10日間以上が経過。

その間、毎日毎日
本当に色々な検査をして、

徐々に分かっていく病状。


私がしっかりしなきゃとは
分かってるものの、
全くコントロールできない感情。


病院から、
「急変しました。
今すぐ来てください。」
と呼び出された時は、
さすがに取り乱してしまった。

大きい病院だったから
本当に良かった。

命さえあれば、
もうなんでもいい。


正直、心が追いつきません。

お願い。これ夢だよね。
何度思ったことか。

夢の中に居るような
このボーッとする感じ。

私がしっかりしないといけないのに。


旦那は、本当の結果を知りません。

今後も伝えるつもりはありません。


頑張って少しでも
良くなってほしいから。


今後のためにも、、、

いつか笑いながら、
旦那と振り返るためにも、

私の気持ちが落ち着いてる時には、
日記を付けていこうと決めました。


せっかくなら、
このブログを利用させてもらおうと。

普段通りの私で、
旦那の帰りを待つためにも、

いつも通りの記事に交えながら、
現状を書かせて頂きます。


ただ、それまでは
もう少し時間がかかるかな。


でも、今、
こうやって文章を書いてると、
少しだけ気持ちの整理が
できてるような感覚になる。

自分のためにも、
またここで書かせてください。


旦那はツライ検査が続いて、
私の何十倍も頑張ってる。

今後も、
ずっと終わらない
ツライ治療が待ってる。

私が落ち込んでる場合じゃないですよね。


がんばります。
しっかりします。


こんな内容で申し訳ありません。
文章もおかしいかもしれない。

また少しずつ、
最初からの記録を
書かせてください。


今回病院に行って、
過去の記録って本当に大事なんだなって
気付かされました。

曖昧な記憶だけじゃ頼りにならない。



また更新します。



続きを読む



お久しぶりです。


実は、、、

我が家では2週間ほど前から
心配で落ち着かない日々が
続いております。

旦那に脳腫瘍が見付かりました。


眼科から始まり、
外科や脳外科に回され、
更に大きい病院に回され、、、

大きい病院での
入院が決まりました。


一連の状況を記録として
ブログに残していくつもりなので、
詳細はまた書いていきます。


入院は21日の金曜日から。

コロナの関係で、
面会は完全に禁止。

病院は、自宅から
車で2時間半の距離。。。


すごく心配で、
何も手に付かない
毎日となりそうですが、

しばらく私も1人生活が続くので、


1人の時間に、
こちらのブログに色々書き残すことで、

現実と向き合って、
気持ちの整理をしようと思います。

その時になりましたら、
どうかお付き合い頂けると幸いです。


とにかく今は、
旦那の体調に注意して、

長期入院のストレスが
1つでも減るように、

最大限の準備を
してあげようと思います。


本来なら、大きい病院を受診した日に
即入院した方が良いと言われましたが、

先生や旦那と話し合い、
お薬を利用して、
入院を少し遅らせてもらいました。

なので、私の仕事中の
旦那の体調が心配ですが、

こまめに連絡を取り合っています。


では、、、
簡単なご報告となりましたが、

またこの件についても
改めて更新させて頂きます。


現状報告まで。



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