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【10月27日】


深夜3時に寝て、
朝5時には採血で起こされ、
旦那は寝不足で疲れ果ててました。

しかし、朝から、
お尻の脂肪腫を見てもらう為に、
形成外科を受診。


そちらの手術は、
11月11日に決定。

形成外科の担当医T先生は、
とても優しくて面白い人だったみたいで、
旦那も安心していました。

脂肪腫の方は、
普通に簡単な手術をして
全て取れば問題ないとのことで
とても安心できました。


もっと早くに受診してもらってたら、
明日の頭の手術の日、全身麻酔をしたついでに、
お尻の方も取ってしまえたんだけど...

もう明日は予約で埋まってるから、
私が無理なんですよ。すいません。

お尻の手術でも
全身麻酔をかけてあげたいけど、
明日の手術で1度全身麻酔を使うから
すぐ2回目をするのは、
体への負担が大きくなるから、
申し訳ないけど局所麻酔になります。

でも、退院してまた来るのは大変だろうから、
手術は入院してるに終わらせた方が良いよね。
早めに予約入れて入院中に終わらせるようにするね!
11日だったら、まだ入院中かな。
」とのことでした。



旦那も私も、
えーーー!それなら、
受診の予約を早く入れてほしかったー!
というか、お尻の手術も一緒に出来るほど、
頭の手術は簡単なものなの?


退院してしまう前に早めに予約を入れて、
11月11日に手術するってことは、
その後くらいには退院ってことなの?


色々と疑問だらけでしたが、
もう仕方ない。先生に任せよう。
という気持ちでした。



その後は、
心臓の検査をしてくれた女の先生が来て、
心臓は何も異常なし。
少し小さいけど元気に動いています。
子供の頃からの疾患も無いです。
」との
結果説明があったみたいで一安心。


そして、
脳外科主治医のE先生からは、
首から下には何も異常なし。」との
結果説明があり、更に安心できました。


でも、その後、
内分泌内科の担当医U先生が来て、
扁桃腺の大きさが気になるから、
一度検査してもらいましょう。
」とのこと。

首から下は異常なしだったけど、
そこに扁桃腺は
含まれてなかったみたい。笑


旦那も私も、
「また検査かー!」
っていう気持ちになったけど、

「ここまで全身調べたなら、
もうこの際とことん検査してもらおう!」
という気持ちに切り替えました。


先生達からの説明は
15時からの予定だったので、
私は、12時過ぎには出発。


私が病院に向かってる時に、
麻酔科の先生などが説明に来て、

次から次に同意書を渡され、
私が着く頃には、8種類もの同意書が。

旦那には、内容も多くて、
難しくてよく分からないから、
奥さんが来てからサインして出します
って言ったみたいで、
すでに疲れ果てていました。


私が到着して、
30分ほど別室で待たされ、

説明の部屋に行ったら、
旦那の姿もあり、

「大丈夫?」と声をかけると、
笑顔だけどボーッとしてる様子でした。


脳外科執刀医のM先生。
脳外科主治医のE先生。
内科の担当看護師さん。


この3名が揃って、
説明が始まりました。


入院してから撮った、
CT画像やMRI画像、
血液検査の結果を見ながら、
様々な説明を受け...

旦那に出ている症状についての話に。


まず、1番影響しているのは、
尿を溜める指示を出す
ホルモンが出ていないので、
“尿崩症”と言って、
尿が大量に出てしまう病気です。


水分が出た分、水分不足となり
常に喉が渇く状態です。


現在は、1日に
5リットルの尿が出ている。
だから、それ以上の水を
ちゃんと飲まないといけない。


これは今後、薬で調整していきます。
とのことでした。


もう数年前から、
飲む量がかなり多かったので、
その原因や理由が分かって、
全てが繋がり、とても腑に落ちました。


大量に飲んだから出るのではなく、
大量に出るから喉が渇く。

そこが私たち勘違いでした。


そして、翌日の手術の内容など。

おでこの生え際を切って、
そこから内視鏡で腫瘍の一部を取る。


手術は全部で5時間くらい。

その後、1週間後に
検査結果が出て病名や治療方法が決まる。


というような感じで、
詳細説明が続きました。

説明の間、
終始ボーッとしていた旦那。


先生がそんな旦那の様子を見て、
元気が無さそうに見えるけど、
それも全てホルモンが出てないからなんですよ。
今後ホルモンは、薬や注射で足していくので
体も気持ちも元気になれますからね。


昨日の夜、U先生に、
胚細胞腫で悪性の可能性がある
って言われたみたいで、
そこから落ち込んでしまって...

って私が説明すると、


あーそうだったんですか。
今はネットですぐ調べられるから
悪い情報も目にしてしまうからね。


でも、まだ何も分からないから。
でも、僕は胚細胞腫ではなく、
神経膠腫という腫瘍かなって思ってます。

ってサラッと言われ、、、

その場合の治療などを聞くと、
悪性の場合は、
放射線と抗がん剤での治療になります。

病名やグレードによって全然変わるけど、
期間は半年~2年くらいです。


私はショックを隠しきれず...


下垂体腺腫で良性の可能性が
高かったんじゃないですか?
」と
私が少し焦ったように聞くと、

いや、まだ検査してみないと
何も分からないからねー!
」と
軽く流された感じでした。


そして、視力の話になり。

目は見えなくなってて、
今では左目の半分しか見えてない状態です。


その見えてない部分を治すというよりは、
今見えてる部分を守るという目的になります。


見えない部分を治す為に手術して触るのは、
あまりにもリスクが高いんです。


今見えてる部分も全て見えなくなって
完全に失明するというリスクを考えると、
その選択肢は選べません。
」との説明。


もう正直、私はそれだけで、
どん底に突き落とされた感覚でした。

もう目は治らない。
私はそう解釈しました。


そして、それを
聞かされた旦那が心配。

しかし、旦那は何だか上の空で、
先生の話が入ってきてない様子でした。


色々な難しい説明が終わり、
最後は緩い雰囲気での会話がありました。

そこで、形成外科のT先生から
言われたことを伝えると、


いやいや、頭と脂肪腫の手術を
一緒にするなんて考えられないよ。
形成外科の先生は何を考えてるんだろ。


んなら、形成外科での手術は、
脳外科での手術や治療が終わって、
退院してから、別で外来で来た方が
本当は良いくらいだから。


と、脂肪腫の手術に対しては、
少し否定的な意見で困惑しました。



先生たちとの話が終わり、
次は、手術の準備について
内科の看護師さんからの説明。


看護師さんと立ち話をしていると、
内分泌内科の担当医U先生が走ってきて、

説明は終わりましたか?
体調は大丈夫ですか?


とりあえず座った方が良いです。
昨日から眠れてないせいか、
今朝は血圧が更に下がっていて、
上が80しか無いんですよ。
フラフラしませんか?


今朝は尿量も更に増えてて、
朝1回で1リットルも出てるんです。


体重も58キロまで減ってて...
※入院前は63キロくらいでした。

と、U先生からの報告に、
私は不安になり、、、


説明中もボーッとしてる感じでした。
と私が伝えると、

今の体調じゃ、
そうなると思います。


これは病気からではなく
精神的なことが原因だと思うので、
この後の時間は、少しゆっくり
2人で過ごして大丈夫ですよ。


と、面会の許可を出してくれました。


病室には入れないし、
他の人が居る場所には行けないけど、
誰も居ないソファで、
ゆっくり色々と話しをしました。


旦那は終始、
元気が無い様子でしたが、

一緒に同意書を見てサインしたり、
旦那の気持ちをゆっくり聞いたりして、
1時間半ほど一緒に居ました。

翌日に手術を控え、
先生たちからの説明や、旦那の体調で、
離れるのは不安でいっぱいでしたが、
仕方ないことなので、私は病院を出て帰宅。


でも、その後、
旦那は少しスッキリして、
気持ちを切り替えたみたいで、

手術の準備や、
病室移動の為の準備、
実家家族への連絡、

だいぶ明るくなった様子で
過ごしていて私も少し安心しました。


やっぱり直接会って、
ちゃんと顔を見て話すことが
1番なんだなって確信しました。


そして、次の日は...
いよいよ手術当日。


つづく。