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【10月26日】
旦那が入院して6日目。
この日も朝早くから様々な検査。
採血は、毎朝5時に起こされ...
CTやMRIなんて、ほぼ毎日...
一体何回撮るの?って
ちょっとビックリする程の回数でした。
検査の数が想像よりも多くて、
結果を聞くのが
私は少し怖くなってました。
お昼頃に、内分泌内科の
担当医のU先生が病室に来て、
「明日はお尻の脂肪腫の方で、
形成外科の予約が入ってるみたいだけど、
31日に退院だから、
お尻の脂肪腫の方は退院後に
地元の病院に行ってもらうことになるかな。」
って言われたみたいで、、、
え?聞いてた話と全然違うけど!
先に地元の病院に行ったら、
紹介状出されてこっちに来たんだけど...
しかも、31日に退院!?
28日に検査の為の手術で、
しかも頭を切るのに、
31日には退院できるの!?
もう旦那も私も謎だらけでした。
旦那の判断は、
「U先生は内科の先生だから、
多分他のことは何も分かってなくて、
さっき言ってたことは全部間違ってるはず。
もう今のは聞いてないことにして、
信じないようにしとく。」でした。笑
この辺りから、
先生たちや看護師さんたちの
連携が全く取れていないことに、
少しずつ気付き始めていました。
手術の説明を翌日に控え、
私にも先生から時間の連絡があったので、
「今日は明日に備えて早めに寝ようか。
明日は一緒に説明を聞くから少し会えるね。」
なんて話をしてたのに...
消灯前の夜8時過ぎ頃。
脳神経内科の担当医S先生が、
急にフラッと病室に来たみたいで、
「検査結果を色々見たんですけど、
腫瘍は胚細胞腫である可能性が高くて、
悪性の可能性も高いです。」
「その場合は、
手術では腫瘍は取れないので、
放射線と抗がん剤での治療になります。」
「私が今まで見た人の中では、
何人かは良くなってるので、
頑張って治療していきましょう。」
「首から下への転移などは、
無かったのでそこは大丈夫ですよ。」
って、急に軽く言われて
すぐに去って行ったみたいで、
旦那からすぐに連絡が来ました。
私も旦那も、
突然のことで頭が真っ白。
腫瘍は下垂体腺腫ってやつで、
良性の可能性が高くて、
鼻から取れる腫瘍じゃなかったの?
そりゃもちろん、
悪性の可能性も無いとは
まだ言えないって言われてたし、
その為に検査をしてた訳だし、
悪性を考えてなかった訳じゃないけど...
先生たちの言葉や雰囲気から、
手術さえ乗り越えれば
全て良くなるって信じてたのに。
もう私も一気に不安になりました。
しかしその何十倍も、
旦那はかなりの恐怖を
感じてしまったようで、、、
かなり落ち込み、
全てをマイナスな方に考え、
ネット検索して悪い情報ばかりを見て、
精神的に急に不安定状態に。
生まれて初めて
“死ぬかもしれない”という現実に立たされ、
「治療しても余命宣告があるなら、
もう治療したくない。家に帰りたい。」
消灯時間を過ぎたため、
電話で直接話すこともできず、
LINEで送られてくる不安そうな言葉。
もう私は、
病気のことよりも、
旦那の精神状態の方が心配で。
「頑張ろうと思ってたのに。」
「入院も検査も頑張ってたのに。」
「今まで楽してた罰かな。」
「自分が癌になるなんて想像してなかった。」
「治療頑張っても生きれないなら意味ない。」
「帰りたい。」
「会いたい。」
「ごめんね。」
「もう無理かも。」
私から送る言葉は
もう全く見えていないほど、
旦那からの不安な言葉が
次々に送られ続け...
もうこの時の旦那からのLINEを見るだけで、
今でも涙が溢れてきます。
そして、
スマホの電源が切られました。
LINEしても既読にならず、
電話してみたら電源が切れている。
私は更に不安になり、
病室を抜け出したりしてないかな。
変なこと考えてないよね。
もう考えれば考えるほど心配で不安で...
電源が切れて1時間が経つ頃、
さすがに心配で耐えられず、
病院に電話をして、旦那が入院している
ナースステーションに繋いでもらいました。
看護師さんに事情を説明して、
病室に居るかを確認してもらいました。
「旦那さんは、
ちゃんとベットの上に居ましたよ。
安心して大丈夫ですよ。
ただ眠れてないようで、
ボーッとしてる感じでした。
先生に急に
そんなこと言われたら不安ですよね。
今日は私たちも気を付けて、
朝まで様子を見ておきますね。」
看護師さんの優しい対応に、
とても安心しました。
深夜0時を過ぎた頃、
旦那からLINEが来ました。
私はそれだけで安心できました。
しかし、
旦那の感情は不安定なままで、
今度は、
イライラしている言葉が
次々に送られてきて、
「お前には分からん」
「余計なことはするな」
「もうどうでもいい」
「どうせ治らない」
私が送る励ましの言葉に対しても、
「なにを根拠に言えるわけ?」
「適当なこと言うな」
「入院したことないくせに」
「病気になったことないくせに」
「どんだけ耐えてると思ってる?」
普段の旦那からは
信じられないような言葉に、
私も何て返事をすればいいかの分からず。
旦那は、不安と恐怖から、
ここ数日の入院のストレスを
爆発させてるような感じでした。
私が返事をすればするほど、
怒りが増してるように感じたので、
すごく心配で不安だったけど、
返事をするのをやめました。
すると、
深夜2時過ぎに、
旦那からの長文LINEが。
反省と謝罪と、今の気持ち。
旦那の苦しみ、葛藤や後悔が
痛いほど伝わってきて、
毎日毎日の検査と、
次々に色々な先生たちが来て、
次から次に色々な説明をされて、
もういっぱいいっぱいになっていて...
更には、相部屋のおじさん達の
マナーや気遣いの無さへのストレス、
全てに限界を感じてる様でした。
それを必死に
耐えて頑張ってる中での、
先生からの急な悪い報告。
それで、溜まっていた全てが
溢れ出てしまったようでした。
それを感じて私も涙が止まらず、
本当に心配で、、、
できることなら変わってあげたいし...
何もしてあげられない自分に腹が立つし...
今思うと私も不安定になっていました。
それと同時に、
説明は明日の予定なのに、
前日の夜に急にサラッと
悪い結果を伝えに来た先生にも、
不信感が募り、、、
旦那が弱いだけなの?
そんな悪い結果を、
普通はすんなり受け入れるものなの?
それに、
「何人かは良くなってます」って、
先生的にはプラスな言葉を
言ったつもりかもしれないけど、
その言い方は不安になるよ。
と疑問に思っていました。
旦那は、深夜3時頃には、
やっと眠りに付けたようでした。
つづく。
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