こちらのリンク記事の続きとなります。 



大学病院の予約日がやってきました。

【10月17日】

11時からの予約でした。
30分前には来て下さいとのこと。

自宅から車で2時間半もかかるので、
7時半には出発しました。


旦那は常にドキドキしていて、
「大丈夫かな?」って
何度も不安そうに言ってました。

「検査も治療もちゃんと頑張るから、
今日からすぐ入院だけは絶対に嫌だ!
行ったらすぐ入院とか言われるのかな?」

と即入院することを
頑なに嫌がっていた旦那。

(以前の経験からか、
検査や治療、手術をすることよりも、
入院することに対しての
拒否反応が凄いんです。)



「分かんないけど、
もしこっちが選べるんだったら、
入院は後日からにしてもらうよ。」

「入院の準備なんて
何もしてきてないしね。」

私はサラッと軽く流す感じで
明るく会話を続けていました。

だって、どうなるか
本当に分からなかったので、
下手に期待させてもダメだし...
悪い方に考えさせてもダメだし...



そして、到着。

総合受付、問診を済ませ、
脳外科へ案内されました。

脳外科で受付も済ませ、
次は基本的な検査へ。

血液検査・レントゲン・
肺機能検査・心電図の検査。

指示されたまま、
どんどん検査を進めていきました。

血液検査は、
10本取りますねぇ。
という看護師の言葉が聞こえてきて、
私の方が緊張してしまいました。



この時には、
緊張や不安よりも、

大学病院の規模の大きさや、
検査の流れや仕組みに
感動していた私たち。

「やっぱり大きい病院は違うねぇ。
何か仕組みが凄いねぇ。」
そんな会話を続けていました。


検査が終わり、
脳外科へ戻り診察の順番待ち。

その間は、本当に不安でドキドキで、
旦那にどんな言葉をかけていたのか、
私もあまり覚えていません。

診察が終わった患者さんが数名、
県外への紹介状を貰って説明を受けていて、
「え?更に遠い病院になる可能性高いの?」と、
そこも不安になったことを覚えています。



そして、ついに呼ばれて診察室へ。

とてもベテランそうな
優しい口調のM先生。


入ってすぐに、
MRIやCTの画像を見せられながら、
最初の病院で言われたことと
同じ内容の説明を受け・・・

この腫瘍さえ取れば、
色々な症状が改善されますよ。

下垂体だし、この大きさなら
良性の可能性が高いと思います。

との説明だったので、

取れば治るもの。
またしても私たちは
治るんだ。良かった。
という認識に。。。



手術はおでこからの
内視鏡になると思います。

それで取り切れなかった場合は、
今度は鼻からの内視鏡になるかな。


など、手術に関しての説明も細かく、
すごく丁寧に分かりやすくして頂きました。

どんな質問にも答えてくれて、
先生への信頼度が高まりました。


そして、先生から
過去のことを聞かれ、

先生:「仕事はできてる?
旦那:「いや、仕事はずっとしてません。

という会話で、

やっぱり。そっかー。
今まで原因が分からなくて辛かったね。

奥さんも色々悩んだでしょ。
との先生の言葉。


旦那も私も、
どういうこと???
という感じでした。

先生:「その腫瘍での悪い影響は、
実は目だけじゃないんです。
ホルモンを分泌する場所にあるので、
そこが大きな影響を受けています。

〇〇さんの場合、
特にそのホルモンが出てないんです。

そのホルモンが出てないと、
人間に必要な気力も出ないし、
何に対してのヤル気も起きません。

家では普段なにをしてますか?


旦那:「家事をしてるくらいですかねぇ。


先生:「家事を出来てるだけでも凄いことですよ。
もう布団から出れない状態になるくらい、
数値が低いんです。色々と頑張ってたんですね。


※旦那の仕事についてや、
それに対しての先生からの説明は
別記事に書くことにします。


と、ここで血液検査の
結果を見せられた私たち。


この数値がちょっと低すぎて、
いつ倒れてもおかしくない状態なんです。

だから、今日からすぐに入院することを
勧めたいのですが、どうですか?



旦那が最も嫌がっていた即入院

私は正直、とても悩みました。

そんなに危ない状態なら、
絶対にすぐに入院した方が安心。
その状態で家に連れて帰るのは不安。

でも、今すぐ入院させたら、
今後の旦那のメンタルが不安。
入院したら、もう面会できないし。


先生:「ちょっとビックリするくらい
数値が低くてね...フラフラしたりしない?

この数値だと、もう入院しないと
いけないレベルなんですよね。



そんなこと言われたら、
絶対入院させるべき。

それは分かっていたのですが・・・


旦那との会話が
フラッシュバックされ...
旦那の気持ちを考えると、

私はどうしても
「今日からお願いします。」
の言葉が言えなかった。


不安そうな旦那の顔を見ながら
私が悩んでいたら、、、

先生:「ちなみに今日は帰る場合、
次はいつ来れそうですか?


私:「次は金曜日だったら、
確実に来れます。
もっと早い方が良ければ、
仕事を調整して来ます。


先生:「今週中に来れるなら大丈夫です。
じゃあ、今日は帰宅してもらって、
金曜日からの入院にしましょうか。


私:「でも数値がそんなに低いのに、
連れて帰っても大丈夫なんですか?


先生:「お薬を出しておくので大丈夫ですよ。
体調が悪くなったら飲んで下さいね。


先生:「それに、今までこの状態で
ずっと普通に生活していたってことだから、
数日間なら問題ないと思います。



との説明でした。


「ちょっと待ってて下さいね。」
と席を外した先生。

旦那はまたしても、
頭が追いついてない様子で...

また後で、私が
ゆっくり説明するから、
あまり深く考えないでね。


一旦、今日は帰れるからね。
即入院はしなくて済んだからね。


と、必死に言葉をかけていました。

しかし、私は正直とても不安でした。


先生が戻ってきて、

先生:「金曜日からの入院は、
脳外科ではなくて、
ますは内科になるんですよ。


だから、入院前に
内科での受診も必要になります。


また別日に来るのは大変だろうから、
今日時間が大丈夫なら、
もうそこまで終わらせますか?


私:「はい。時間は大丈夫なので、
今日の内にお願いします。


先生:「内科にすぐ予約を取って、
早めに入れてもらいますね。

僕も信頼している
良い先生に紹介させてもらうので、
安心して大丈夫ですよ。


(不安そうな私たちに対しての
こういった言葉かけ、、、
M先生の細かい気遣いによって、
本当に救われていました。)



ということで、
次は内科に回された私たち。

(この時点で、
午後2時くらいでした。)



つづく。