こちらのリンク記事の続きとなります。




脳外科の予約日がやってきました。

【10月13日】


検査から行うので、
朝8時に来て下さい。 

とのことだったので、
8時前には到着。

受付・問診・血圧など、
基本的なものを済ませて、

すぐにMRI検査へ。


50分ほど、
検査室の外で待っていた私。

その間は、
ずっとお守りを握りしめていました。


脳外科の予約日まで、
何をしても落ち着かず、

目の神様が居るという
すごい評判の神社まで行って、
お守りなどを買って来たんです。

頼れるものには頼りたい。
出来る事は何でもやりたい。
そんな気持ちでした。



そして、MRI検査を終え、
次はCT検査へ。

CT検査はすぐ終わりました。


そして、ついに診察。

関西弁の女の先生でした。

部屋に入ると、すごく明るい会話で
私たちの緊張をほぐしてくれました。


そして、
MRI画像を見せられ、、、

先生:「ここに影があるんですよ。
下垂体という頭の真ん中の場所です。
この下に目の神経があるので、
目が見えなくなっているのは、
これが原因だと思います。



私たち:「これは悪いものなんですか?
大きさはどれくらいですか?


先生:「まだ詳しい検査を
しないと正直分かりません。

でも、下垂体という場所に
できる腫瘍は良性が比較的多くて、
治る可能性も高いものが多いです。

下垂体腺腫というものがあるのですが。
恐らくそれじゃないかなと。

大きさはこれで見る限りでは、
3cmくらいですね。



私たち:「手術をして取れば、
腫瘍もなくなって目も治りますか?


先生:「今は内視鏡が発達しているので、
あまり怖い想像はしなくて大丈夫ですよ。

腫瘍が原因なので、それがなくなれば、
視神経への圧迫もなくなって、
目も見えるようになると思いますよ。

ただ、これは大学病院への紹介となりますので、
そちらで治療してもらうことになります。


(大学病院と言われただけで、
少しドキッとして不安が増した私たち。。。)


先生:「もうちょっと詳しい検査をして、
より分かりやすく診たいので、
この後も検査を続けても大丈夫ですか?


とのことで、
すぐにお願いしました。


それから、
造影剤を入れて
再びMRI検査へ。

また検査室の外で
お守りを握りしめて待ちました。


女の先生からの「治る」という言葉で、
少し安心もしていた私。

「絶対治りますように!!!」

何度も何度も
心の中で繰り返していました。



旦那は造影剤検査を終え、
1時間ほどで出て来ました。

点滴が繋がった状態でした。

点滴が終わり、
次は血液検査や尿検査。


言われるがままに、
色々な検査を終え、、、

再び診察へ。


次は、さっきとは違う男の先生でした。

先生:「これが造影剤によって、
より分かりやすく写っている腫瘍です。

そして、もう1つ後ろの方にも
腫瘍があることが分かりました。

僕も今まで色々診てきましたが、
これが何なのかは分かりません。



私たち:「さっき女の先生から、
下垂体腺腫というものかもしれない
って言われたのですが...


先生:「そうですねー。
恐らくそれだとは思いますね。



旦那は頭が追いついてない様子で、
ボーッと画像を見つめていました。

すると、先生が旦那に向かって、

病気を治す気はあるんですか?
これはあなたの病気ですよ!
なんかヤル気ないですよね?

もっとしっかりして、
ちゃんと治療と向き合うべきだよ!



何故か急に怒られました。

私も旦那もビックリして、
その先生への不信感が募りました。


たった数時間前に、
「脳腫瘍があります」って言われて、

急に色々検査されて、普通は
そんなに早く受け入れられるものなの?



私は旦那の気持ちが分かったので、
先生の話を逸らすために、
違う質問で話を続けました。

しかし、、、この後に、
旦那にヤル気がなく見えるのも、
全て原因があったことが判明するのです。


そして、
紹介状を作ってもらい、
会計も済ませ、
脳外科受診は終わりました。

(朝8時から行って、
全てが終わったのは午後4時でした。)



私たちは車に乗って、
少し呆然としてしまいました。

旦那:「え?結局なに?
俺はどうなるわけ?治るの?」

:「大丈夫!治るよ!
次は大学病院に行って、
ちゃんと検査して治療してもらおう!」

旦那:「入院長引くかなー?
また手術かー。次は頭かー。」

:「最初は緑内障で、
もう治らないって言われてたのに、

今度は腫瘍を取れば
治るって言われたんだよ?

治療は大変かもしれないけど、
治る方が良くない?」

旦那:「だよねー。
治るなら緑内障よりは良いよねー。
めっちゃ怖いけど、大丈夫かなー...」


不安そうな旦那に対して、
常に前向きな言葉をかけ続けました。

しかし、正直、、、
私も不安しかありませんでした。

不安で怖くて、
色々想像してしまって、
涙を堪えるのに必死でした。


でも、「私がしっかりしなきゃ!」
この時に私は心を入れ替えました。

大学病院の予約日まで、毎日毎日
前向きな言葉をかけ続けたおかげか、

旦那の不安も徐々に減っていき、
色々と受け入れてヤル気を出していました。


先生から可能性が高いと言われた
“下垂体腺腫”というものが
一体どういうものなのか...

私たちは、
ネットで検索する毎日でした。

しかし、書いてることが
難しくてよく分からず...

良性で手術で取れば治るもの
どこを見てもそう書かれていたので、
そこは安心して、それを信じて、
それ以上はあまり調べませんでした。



そして、大学病院の受診日。

つづく。